姿勢と健康

9割が間違える姿勢の正し方から学ぶ上手な背筋の伸ばし方とは

「正しい姿勢で立ってみてください」

突然言われるとドキッとしてしまいます。

モデルや芸能人・クラシックバレエや司会業などのように人に見られる仕事をされていなければ『立つ』ということを練習したことはありません。

一般的には、
・学生の方であれば発表会や卒業式
・社会人であれば会議のプレゼンや商談で取引先の方などに会うとき
などにちょっとピシッとする程度で、細かく意識をしたことはありません。

ただ、みなさんは深層心理で

「自分が姿勢があまりよくないから姿勢よく立ちたい」

とは思っておられるはずです。そこで、まずはみなさんが無意識に持っている姿勢の正し方を確認してみましょう!
それをもとに、どう修正していけばうまく姿勢を正しやすくなるかを紹介していきます。

間違い1、姿勢をよくするには足をピシッとそろようとする

正しい姿勢(良い姿勢)で立ってくださいと指示しますと、半分くらいの方が自然に開いていた足をピシッとそろえようとします。

これは、たぶん学生時代の『気を付け!!』の姿勢を叩き込まれた影響からかもしれません。
両足をぴったりくっつけ、背筋を伸ばして肩を開いて正面をみて立つ!

脚は閉じても構いませんが、それよりももっと意識しないといけないところがあります。

間違い2、鳩尾を前に押し出す(胸を前に出す)

胸を張るように意識しているからだと思いますが、胸か鳩尾(みぞおち)を前に出そうとします。

9割の方がやってしまう間違った立ち方はこちらです。
冷静に横からみると、すごく緊張していて窮屈そうな、または偉そうな感じで立っていることがわかります。

間違い3、顎を引こうとして喉を詰めている

顎をクイッと手前に引こうとする方がいらっしゃいます。こちらも窮屈な印象と下手をすると二重顎になってかっこ悪くなりますのでやめておくのがいいでしょう。

間違った背筋の伸ばし方をすれば身体を壊してしまうかも!?

これらの間違いをしてしまうと、それぞれ

  1. 安定感が悪くなってしまう
  2. 腰に負担がかかって腰痛になるおそれがある
  3. 首から背中が緊張して、首こり・肩こりが起こりやすくなる

という問題が起こります。

全体的には身体の後面(背面)に緊張をかけて立つようになりますので、それが負担になっています。

姿勢バランスから間違った背筋の伸ばし方をみてみると

背筋を伸ばそうとしたときに、脊柱起立筋群を中心とした背中側の筋肉が緊張します。
すると、身体はのけぞる(反らせる)方向に動きが出て胸あたりは前に頭はやや後ろに行きやすくなります。

全体としては、体重が踵寄りになります。

この写真では、特に右足ははっきりと踵重心になっているのがみてわかります。

姿勢バランスとしては、前後をうまく意識することで挟み込む力で伸びあがっていくことを理想とします。

そこで、大切なポイントが
・丹田の引き込みから背骨の前を通って伸びあがる意識
・背中から押し出されるようにしながら後頭部を突き抜けて天井方向に上がっていく意識
この2つを『お腹側:背中側=7:3』で意識するとちょうどいい形で中心軸がとれてきます。

どなたでも、腹部の圧迫力(丹田)が弱いものです。
それなのに、背部ばかり意識しちゃうのでのけぞって、重心が後方に移動してしまいます。

まとめ

・3大間違いは無意識にしてしまうので要注意
・背中に意識がいって、後ろ体重になれば腰痛・肩こりになる
・お腹から前側のイメージをしっかり持つことで前後バランスはとれる

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